My Inspire High Award全国大会で中学2年生が発表しました!
本校の中学2年生が、ホームルームで取り組んでいるInspire Highを受けて自信の探求を深めたMy Inspire High Awardで、全国大会で発表する14人に選ばれました!本人に取り組みについて、全国大会について話を聞きました。
ホームルームで取り組むInspire Highは有名な人たちの普段では聞けない話を聞き、深い問いについて考えるプログラムです。自分とはかけ離れた世界にいる人が自分と同じように考えていることわかって、親近感がわき、楽しんでいました。My Inspire High Awardは、全国の10代が問いを考えて問いを探究したものをスライドにまとめる、というコンクールです。問いは自分が持っていたモヤモヤならなんでもいい、ということでした。
私は「本当の『悪者』って何?」を問いに立てました。この問いを立てたのは、小さな時から本や映画が好きなのですが、そこに出てくる悪役について、そのようなおこないをするのには理由があるし完全に悪いわけじゃないのにな、と思って悪役といえども悪役に見えないなと思っていたからです。My Inspire High Awardでは問いについてのロールモデルを選定する必要があり、これはすぐにやなせたかしさんにしようと思いました。リサーチの対象を『桃太郎』にしたのは、みんなに知られた物語だったからです。図書館に行き、たくさんの本を借りて読んで考えを深めました。スライドにするのにも時間がかかり、一度作ったものも、姉に相談したりアドバイスをもらったりして再構成しました。締め切り間際まで修正を重ねた記憶があります。
担任の先生から「選ばれました」という電話をもらったときはとてもびっくりしました。そこから全国大会までは2週間くらいしかなくてかなり大変でした。応募の時は音声がなかったのでスライドで内容を伝えるためスライドが多かったのですが、全国大会での発表は5分という制限時間があり、スライドが多すぎるとわかりにくくなるので、口頭で伝えるものとスライドで伝えるものを選別したり、父にアドバイスをもらったり、本番直前まで作業していました。
ほかにも全国大会はオンラインでの発表だったので、前日に画面共有の方法を教わってそれを完璧にしたり、発表があまり得意ではないので練習を積み重ねたりしました。
全国大会の当日は、他の発表者の発表も見ることができ、レベルの高さに驚きました。特に最後の人の発表は、内容も具体的でプレゼンも上手で圧倒されました。また、私は3番目の発表だったのですが、1つまえの発表の人の問いが「正義って存在するの?」で、自分とテーマが似ているのに、内容はあまり似ていなくて、同じテーマでも様々な考えがあるんだな、自分の考えていることを発表しないと違う考え方やおもしろい発見ができないので、発表するのは大事だし、考えを共有するのは楽しい、と思いました。
枝 優花賞の講評では「悪者が本当に悪者かどうかという視点を持つ若者が少ないので持ってくれて嬉しかった」とあり、またスライドのまとめ方を褒めてもらえたので、そこは自分でも頑張った点なので嬉しかったです。
今回の取組みでは、普段しない「自分で問いを見つけて考える」という機会が持てたし、他の人の意見も聞くことができました。また、全国大会というものは初めてで最初は緊張する、と思っていたけれど、実際は楽しむことができました。My Inspire High Awardは深く考える楽しさに気付くきっかけになるので他の人にもお勧めしたいです。
全国大会のあと、中学2年生の保護者会でも発表しました。オンラインでの発表とは違い、初めて人の前に立って発表したのでとても緊張しましたが、母が他の保護者に声をかけてもらえたりして「伝わったんだな」と思ってそれも嬉しかったです。
次は中学2年生の合同ホームルームで発表する予定です。知っている顔ぶれの前で発表するのは緊張するけれど、精一杯頑張ろうと思います。