My Inspire High Award全国大会で中学1年生が発表しました!
先日の記事と同じ大会で中学1年生も発表しました!本人に話を聞ききました。
中1のホームルームで取り組んだInspire Highは、自分のような学生から見た視点を広げてくれるもので、毎週水曜日が楽しみでした。私は想像することが好きなので、色々な未来の自分を想像できることも楽しかったです。特に印象に残ったのは、ホームレスの人の福祉支援をしている人の話で、ホームレスの人は普通の人で社会の網からこぼれ落ちてしまっているだけ、という話を聞くことができました。
InspireHighAwardには冬休みの宿題として学年全員が取り組みました。私は「なぜ、好きなことにいつかは飽きるの?」というテーマにしました。このテーマにしたのは自分もころころと好きなものが変わる方だからです。今好きなものにはまり始めたときに、今まで好きだったもののことを思い返して「なんでこんなに好きなものが変わるのか」と不思議になりました。
InspireHighAwardでは自分のテーマにあったロールモデルを設定するのですが、私は黒柳徹子さんと江戸川乱歩をロールモデルに選びました。黒柳徹子さんは「窓ぎわのトットちゃん」の映画を見て、小さい頃に色々なことに興味を持ちすぎて小学校を中退することになってしまったけれど、トモエ学園に転校したことで好きなことがころころ変わっていいと気がつくことができた人だとわかったからです。つまり「好きなことがどんどん変わっても、受け入れてくれる場所はちゃんとある」というロールモデルだと思いました。江戸川乱歩は『ねこねこ日本史』というマンガで知りました。彼は何回も転職をして様々な職に就き、最終的に小説家になります。つまり「いろいろなことを転々としても最終的には自分にあったことが見つかる」というロールモデルになると感じました。
探究はインターネットで「なぜ飽きるのか」を調べ、さまざまなサイトを比較し検討しました。また身近な人にも意見を聞きました。母は「その時の自分が置かれている環境、同じ事を好きなれる人がいるか、とかにも寄るし、人の好みに流されることもあるのでは」と話してくれました。確かに今自分が好きなものは友だちからのおすすめではまっていったので、その通りだな、と思いました。
考えていくうちに、「好きなものに飽きるのは悪いことではない、様々な興味は人生をかけることを見つけることに繋がるし、自分のやりたいことを見つけるためのもの。私たちはからに閉じこもりがちだけれど、『好きなことは一つ』という殻を破ることができた人が世界に痕跡を残すことができるのではないか。やっていることが自分には合わないと思ったら、殻を破って次に進んでいきたい」と考えるようになりました。
探究の間、家族が必要以上に声かけをしないでくれたので、自分でじっくりと考える時間を持つことができ、時間をかけて考えることができました。
全国大会に出られることは担任の先生から聞いてびっくりしましたが、常日頃大きな事をしたい、と思っている自分の求めていることに近づけたようで嬉しかったです。InspireHighの担当の人からアドバイスをうけてスライドの内容を考えたり、発表の練習を重ねたり、といったことは、全国大会に出られるという喜びと共におこないました。また、担当の人からは「身近な素朴な疑問から深い考えを導き出せた」というコメントをもらって、それも嬉しかったです。
全国大会での発表はオンラインで、対面ではなかったのでそこまで緊張しませんでした。大勢の前で自分の考えを話すことができる喜びの方が優っていたと思います。土曜日だったので友だちに見てもらうことはできませんでしたが、母がみて褒めてくれたのも嬉しかったし、自分に自信が持てましたし、達成感も感じました。
また、全国大会では同じ部活の先輩も発表していて、自分の経験と照らし合わせて考えることができました。いろいろな人の発表を聞くと、自分の考えが覆されて新しい考えに置き換わることもあり、楽しく感じました。
InspireHighAwardを通して、自分が物事に対して深く考えを深めることができるし、それが悪いことではないということがわかりました。自分の短所が長所にもなる、ということも感じることができました。中2でもInspireHighAwardに取り組むならこれをやってみたい、というテーマもいま持っています。
3月には学年ホームルームで、学年全体の前で発表しました。実際に人が前にいての発表だったので緊張しました。でもどうしたらみんなが笑いながら楽しく聞けるような発表ができるかな、と考えておもしろいパフォーマンスを取り入れたりして、あとで友だちにその工夫も褒められて、「楽しませる発表ができた」と感じています。
いろいろなことにどんどんチャレンジしたほうが視野が広がるし、自分の固まっている考えも覆されて新しい考えになったりしていくと思うので、これからも様々なことに挑戦して自分をアップデートしていきたいです。