学園のICT環境自らの学びのために情報機器を活用する
BYOD(Bring Your Own Device)
鷗友学園では、生徒が自分で選んだ端末(タブレット・ノートPC・スマートフォンなど)を授業や課外活動、行事の実行委員会などさまざまな場面で利用しています。主に公立の小中学校で推し進められた「GIGAスクール構想」では、学校や教育委員会が指定した(つまり生徒自身が選んだものではない)機種を全員が使用しますが、本校では生徒自らが使いたいと思う端末を持参しています。またそれは1人1台に限定していません。授業中はパソコンを使い、部活動の際にはスマートフォンを使うなど、場面によって複数の端末を使い分けています。
私たちが目指すのは、教員が授業をするために使用させる「教具」ではなく、生徒が自らの学びのために筆記用具を使うように「文具」として端末を使う環境です。自ら選んだ端末に愛着を持ち、それが自らの学びに責任を持つことにつながっていきます。
ICT活用
ICT技術の進展と共に教育の世界も大きく変わり、ICT活用はこれまでの教育の枠を越えて広がっています。
鷗友学園ではBYODによる端末の活用を、高校生は2018年度から、中学生は2022年度から始めました。自分で選んだ端末に愛着を持つこと、その端末を自らの学びのために利用することを意識させています。
全校生徒、教職員は、Googleなど種々のクラウドサービスを利用できます。これらのサービスを生徒は教材の配信や課題の提出に使うだけでなく、学園祭や運動会の委員は、資料や進捗の共有に活用したり、各部活動では試合や公演の動画、活動スケジュールを共有したり、オンラインでミーティングを行ったりしています。
自分の使い方を振り返り、向き合い方を考える機会もあります。先に使い始めた高校生がそれまでの経験を踏まえ、これから使い始める中学生に向けて「おすすめの活用法」や「おすすめできない使い方」をアドバイスしたり、夏休みを前に高校生徒会から全校生徒へ呼びかけをしたり、卒業生を迎えて中学1年生からの質問に答えてもらったりしています。これらの機会を通じて、自分も周りの人も気持ちよく使うにはどうしたらよいかなどを考え、自律した利用ができるようになっています。