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2月25日 卒業生の活躍

2015.02.27

全国学校図書館協議会・毎日新聞社主催第60回青少年読書感想文全国コンクール表彰式に、卒業生が招待されました。
と言っても、表彰されたのではなく、小学校中学年の部で表彰された小学生が読んだ本の著者として招待されたのです。

以前に、『みなまたの木』の著者として紹介し、創立記念式典の講演者として学校にも来ていただいた
三枝三七子さんの著書『よかたい先生 水俣から世界を見続けた医師―原田正純』(学研教育出版)を
熊本市立健軍小4年の田中ひかるさんが読んで感想文を書き、全国学校図書館協会長賞を受賞しました。

この本は、三枝さんが『みなまたの木』を描くときにお世話になった原田先生のもとに何回も通ってインタビューし、
水俣病発生以来50年もの間、一貫して患者の側に立ち続けた原田先生の姿を1冊の本にまとめたものです。
先生は世界のあちこちで公害病患者を診察し、水俣から社会のひずみを訴え続けていらっしゃいました。ところが、
本が出版される1年前に原田先生はお亡くなりになり、この本は原田先生からの最後のメッセージとなってしまいました。

過去を知り、それを未来に生かすこと、「思いやり」と「想像力」というキーワードは、公害病や環境問題だけではなく、
戦争や原発など、現在の私たちに突きつけられているさまざまな課題を考えていくときにとても大切なことだと思います。

(『みなまたの木』『よかたい先生』は鴎友の図書館にもあります)

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