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6月18日 今週の寄贈図書

2015.06.18

卒業生のお祖母さま坂口様から、『改訂版 記録‐少女たちの勤労動員―女子学徒・挺身隊勤労動員の実態』が寄贈されました。
坂口さんは戦時下勤労動員少女の会の代表を務めていて、「学徒たちが学業を受ける事が叶わず、空襲にさらされ戦地同様の軍需工場で深夜まで働いたことを知る人は、今殆どありません。十三才から十五才位の女学生たちが、避けようのない危険で過酷な生活を強いられていました。
そして多くの学徒が命と健康を奪われました。この事実は、戦災で失われたばかりでなく、終戦時の証拠隠滅の焼却に依って殆どの公的記録が失われてしまいました。……次代を担う方々が……ご一読くださるよう」という思いでまとめられたものです。

全国的に勤労動員の実態調査をした本は他になく、データだけでなく、アンケート調査、文集などから構成されています。
多くの学校が複数の動員に応じていたのに対し、鴎友学園高等女学校については1件だけ記録されています。
「2年生 19年12月~20年8月 国際電気通信神代技術研究所 通勤 真空管の制作 報酬不明」……ゼロ戦の真空管だそうです。
そして、週に1度学校に登校すると、当時の校長石川志づ先生は、英語の授業をしてくださっていたのです。

61回青の卒業生岡村萌美さんから、あいだいろ著『地縛少年 花子くん』をいただきました。
設定はかもめ学園に伝わる七不思議、旧校舎3階女子トイレの3番目には「花子さん」→「花子くん」がいて、
呼び出した者の願いをなんでも叶えてくれるという物語ですが、主人公は園芸部、ストーリーだけでなく、
鴎友の校舎や園芸実習園がそっくりに描かれていて、鴎友の七不思議が懐かしい皆さんにはそれだけで読む価値があります。

教育実習生の指導にいらっしゃった東京農工大学教授の守一雄先生から、森まりもというペンネームで執筆された
『チビクロこころ―中学生高校生のための心理学入門』というご著書をいただきました。
先生は岩波書店の現代心理学入門のシリーズで『認知心理学』を書いていらっしゃるなど、心理学がご専門ですが、
差別本であるということで絶版になった絵本「ちびくろ・さんぼ」の改作『チビクロさんぽ』を出版されるなど、
学問的な世界だけではなく、直接、小学生から高校生に、さまざまな働きかけをしていらした先生です。
この本は、縮刷版で収録されている『チビクロひるね』のキャラクターである犬のチビクロが説明役を、
トラのワッサンが質問役を担当して、中学生や高校生にわかりやすく心理学を紹介する本です。

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