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高校2年生選択日本史の授業

2017.01.26

休会のあいまに秘密交渉をしています

高校2年生の選択日本史の授業で「シミュレーション!『対米戦争、開戦か否か?』」というロールプレイングが行われていました。
まず担当の先生から1941年9月までの日本の動き、世界の動き、が説明されました。その後グループに分かれ、くじで日本の首相、外務大臣、陸軍大臣、海軍大臣、企画院総裁、陸軍参謀総長、海軍参謀総長の役を割り振ります。そして「模擬大本営政府連絡会議」を開いて今後の方針を決めます。それぞれの役には立場や戦争に対する意識などが書かれたロールプレイシートが渡され、まずは全体で会議、そして休会のあいまに秘密交渉などで会議を自分の立場に有利に進めるべく画策を続けます。再開された会議は更に白熱し、日米の資源や戦力の比較データ、当時の日本の情勢などを鑑みて対米戦争をどうするかを「全員一致」で決定しなければなりません。自分の立場からの意見を積極的に発言したり、立場上言えないことをかけひきによって他の立場の人に言わせるよう仕向けたり、模擬会議とはいえ真剣な交渉が続けられました。

最終的に「開戦」「開戦やむなし」「戦争回避」など様々な理由を持った結論が出ました。この授業では、結論を出すこと、またその結論が正しいかどうかを重要視するのではなく、自分の与えられた立場をふまえ、他者の主張を聞き、会議をどのように進め、結論を出していくかというプロセスや判断力に重きをおいています。

また、開戦するか否かの決断が、いかに難しいものであるかを実感してもらうことも、この授業の目的です。誰もが知っている太平洋戦争において、どのような人たちが、どのようなやりとりを交わして開戦に至ったのかを中高生が深く学ぶ機会はあまりありません。だからこそ、このようなロールプレイングの授業から当時の状況を知る意義は非常に大きいと考えています。なお、次回の授業では実際の開戦までの動きをVTRを交えながら学ぶ予定だそうです。

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