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東北学習旅行1日目

2019.07.07

今日から一泊で高校1年生、2年生の有志41名が東北学習旅行に参加しています。
この学習旅行は、2011年の東日本大震災の際に発生した津波により、甚大な被害を受けた岩手県宮古市田老地区を中心に、当時の様子や復興への尽力のさまなどを自分の目で見て感じたり、実際に経験した人のお話をうかがったりして自身の学びを深めるもので、今年で8年目となります。

今日は東京駅から新幹線に乗り、盛岡駅で下車したあと、田老地区へ向かうバスの中で、消防士であり田老地区連合会長でもある方にご同乗いただき、津波の際の様子やその後のこと、また当時や今のお気持ちなどをうかがいました。
田老地区に到着してからは、「学ぶ防災ガイド」の方より、実際の防波堤の上で、震災前の防波堤の位置や、津波によって防波堤がどのようになったか、また震災後復興に向けて再度防波堤をつくったり町並みを変えたりする際に起こった問題点などのお話をうかがいました。
その後津波遺構として残されている「たろう観光ホテル」へ向かい、その6階から見える防波堤と海を確認しつつ津波襲来のさまの映像を見せていただきました。

宿泊するホテルについてからは、この地区にお住まいで津波による被害を実際に受けた方、避難所で大きな役割を担った方、ボランティア活動に携わった方など、8名の方にいらしていただき、それぞれの方の体験を聞きました。

今日お話してくださったどの方も、それぞれに震災当日の体験があり、そしてその後の復興への気持ちも様々でした。しかしどの方も「災害が起こる前から家族や地区、知人と避難についての話し合いをしておくことの重要性」「互いに関心を持つことの重要性」「逃げることの大切さ、逃げるとき気をつけること」などを大事なことを強く語ってくださいました。また大変な状況下にあってもその状況を、助け合いながら乗り越えて、復興していこうとする強い気持ちを感じることができました。「災害は忘れた頃にやってくるのではない。忘れるから災害になる」という言葉も印象的でした。

夕食後は意見交換会として、伺った話をまとめ、グループそして全員で共有する時間を持ちました。参加者全員に、今日一日で自分の中で考えたこと、感じたことがたくさんあると思います。それらをまとめて東京に戻ってから家族や友だち、そして他の人々へも発信していけるよう明日も過ごしましょう。

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