2012.01.11
戦場カメラマン渡部陽一氏の講演会が、中2と高3を除く4学年が参加して開かれました。
「最初はピグミー族に会いたいからとアフリカに行ったのですが、少年ゲリラ兵に命を奪われかけました。
アフリカの森の中で起こったできごとを、とても言葉では伝えきれないこのできごとを、
なんとか日本の人に伝えることができないか、それが私が戦場カメラマンになった理由です。
イラクはなぜ戦場になったのか、それは石油があるからです。石油を巡って戦争が起き、
戦争で犠牲になるのはいつも子どもたちです。イラクでは劣化ウラン弾が使用され、生まれてくる子どもたちに
悪性腫瘍をはじめさまざまな病気や異常が発生してしまいました。いつも戦争で犠牲になるのは子どもたちです。
インドでは貧富の格差がひどく、親が働いている間、縄で縛られ犬のようにつながれた1歳児がいました。
でも、学校が始まり、勉強が出来るようになると、子どもたちには笑顔が戻ります。勉強が唯一の財産ですから。
アフガニスタンでは、ロボットか゛戦場の最前線にいました。遠隔操作の飛行機からの映像を見ながら、爆弾を投下します。
便利になるのは良いけれど、人を殺す戦場でロボットが活躍し、安全なところでボタンを押して人を殺しているのです。
さて、ここからは質問タイムです。何でも聞いてください。」
時間の関係で3人だけの質問に答えてくださいましたが、
“なんでも良いです。あなた一人に答えます”という言葉通り、どんな質問にも真正面から答えてくださいました。
体いっぱい使ったパフォーマンスで、しっかりと聴衆の耳目を集中させ、渡部さんが伝えたいと思った戦場の様子が、
生徒一人一人にストレートに伝わった1時間でした。渡部陽一さん、お忙しい中、ありがとうございました。
なお、ここに掲載した写真は、渡部さんとの約束で30日で削除します。予めご了承ください。