2021.12.20
中学3年生は11月末に3泊4日の日程で、沖縄へ修学旅行に行きました。
宿泊・食事施設、見学施設や旅行会社と感染対策に関して周到な打ち合わせを行い、また生徒にも事前指導、旅行中の検温・消毒などを徹底し実施することが出来ました。
中3の修学旅行の目的は「沖縄の自然・歴史・文化を学ぶ」「平和について考える」「集団生活のルールを理解し、守ることの意義を学ぶ」「自分を見つめ、仲間を理解し、より豊かな人間関係を築く」の4つです。
初日と2日は沖縄の自然や文化を満喫しました。美ら海水族館ではジンベエザメやマンタの泳ぎ回る姿や沖縄ならではのサンゴの飼育展示などに見入っていました。
2日目は「沖縄体験コース」「マングローブカヤック&沖縄体験コース」「伊江島コース」のなかからそれぞれが選択したコースを体験しました。特に伊江島コースは軽石の影響でフェリーの運航が危ぶまれましたが無事に出航、サイクリングを楽しむことが出来ました。
3日目と4日目は平和学習の日です。3日目は各クラスのバスに平和ガイドさんが乗り込んでくださり、沖縄戦のお話や基地のお話を伺いながら行程を進めていきました。全員が糸数壕、ひめゆり平和祈念資料館、平和の礎を訪れ、クラスによって佐喜眞美術館、魂魄の塔、白梅の塔、嘉数高台、道の駅かでなを訪れます。佐喜眞美術館では「沖縄戦の図」の前で美術館の方から作者である丸木位里さん、俊さんのこの絵への思いなどを伺ったり、糸数壕で実際にガマの中に入り戦争中の様子を聞いたりすることで今まで学習してきた「戦争と平和」について「自分事」としてとらえられるようになったようです。
またこの日の夜は若梅の会の方から、中山きくさんをはじめとする白梅の会の皆さんから若梅の会の皆さんがどのように平和のバトンを引き継いでいこうと考えたのか、といったお話を伺い、そのあとのまとめの会で自分たちの体験や感想をシェアしました。
最終日は沖縄県平和祈念資料館、平和の礎を訪れました。平和祈念資料館では沖縄戦の経緯がよくわかる映像を見ることができ、多くの生徒が今回の修学旅行の総まとめとして見入っていました。平和の礎ではクラスごとに担任の先生から説明を聞き、また「平和について考えること」についてのお話を聞きそれぞれが「平和」への思いを改めて深く心に刻んでいました。昼食後、閉会式があり、修学旅行で学んだことをこのあとの中学校生活、また高校への学びに生かしてほしい、という学年主任の先生や団長の先生からのお話がありました。
その後首里城公園へ移動し見学、修学旅行の全行程を終了しました。
生徒たちは修学旅行での体験を通して、教科書や授業での学びを、実際に自分たちが生きている社会と結びつけ、今後に向けて視野を広く持つ大切さを感じ取ったと思います。
また、久しぶりの校外行事、集団活動でしたが楽しく、しかし節度を持って過ごすことが出来ました。