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高校生が「聞き書き甲子園」に参加しました

2022.06.10

高校3年生の生徒が、昨年「20th聞き書き甲子園」に参加し、その取材の結果が作品集にまとめられています。作品集と聞き書き関係の本が図書館に展示されており、本人からのコメントも置かれています。

「聞き書き甲子園」(https://www.kikigaki.net/)とは「高校生が、日本のさまざまな地域で暮らす森・川・海の名人を訪ね、一対一で「聞き書き」するプロジェクト」です。(公式websiteより)

本人にお話をききました。

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高校2年だった昨年、学年掲示でこのプログラムを知りました。インタビューという人の話を聞くことに興味があり、さらにこのプログラムでは普段経験する機会のない年上の方の話を聞けるということに特別性を感じたこと、また自然にも興味があったことなどから申し込みました。例年であれば名人の活動の場を実際にたずねてお話を伺うのですが新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、2021年はオンラインでの開催となり、zoom上で山形県白鷹町の陶芸の名人にお話を伺いました。

もともとインタビューのような人のお話を聞く仕事をしてみたい、という希望がありました。今回挑戦してみて、相手の話を聞きながら、そのときの心情や、そこでどのように行動したのか、それはなぜか、といったことを深く聞いていくことで、どのように問いかけたら話し出してもらえるのか、より深く、詳しく話したいと思ってもらえるのか、ということを考えるきっかけとなりました。名人は自分より遙かに年上で、今に至るまでの人生の歩み方、自分へのアドバイス、どのお話一つとっても言葉の重みが違いました。また、完成した作品を読んでいただいた後に、名人から「自分の人生を肯定的に捉えることができた」と言ってもらえたことがうれしく、やりがいを感じました。

このプログラムでの「聞き書き」とは、聞いたお話を自分で解釈するのではなく、話していただいたことをそのままの言葉遣いで書くことを指します。そのため、自分の言葉で書き直してはいけないことに加え、あちこちに散りばめられたエピソードをまとめる中で、順序を構成することがとても難しく大変でした。まとめる時期が定期考査の時期と重なってしまってかけられる時間が限られてしまったことが悔やまれますが、名人の口調を用いることで人となりが伝わるようにするなど工夫を重ねました。

自分はこのプログラムに参加して、今は新しいもの、新しいことが求められている時代かもしれないけれど、蓄積されたものが伝統という形でそこにあり、これから世の中に出ていく自分たち高校生がその大事なものを受け取って、将来に繋げていくことができるのではないか、ふるいからといって忘れてしまうのではなく、時代に合わせて少しずつ形を変えながら未来へよい形で残していけるのではないか、と思うようになり、以前には持ち合わせていなかった考えや、新しい視点を得ることができました。後輩にも勉強だけではない様々な学びを教えてもらうことができるという点で、とてもすすめたいプログラムです。自分よりも何倍も年上で、その道を究めている人が、なにもしらない高校生に丁寧にお話をしてくれる、もしオンラインでなければその場で実際の作業を見たり、体験したりすることもできる、そういう経験はそうそうすることができません。

少しでも自然について、または書くこと、インタビューすることに興味がある人にはぜひ、そうでなくても何か新しいことに挑戦してみたいけれど、何に参加したら良いか分からない、という人にもやってみて欲しいなと思います。プログラムの主催者側の人のサポートも手厚く、安心して参加することができましたし、自分が得たような新しい視野を持つことができるかもしれません。今年の募集も始まっているので是非公式websiteをみてください。

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