2022.08.24
7月13日の讀賣新聞、『大学発ベンチャー3300社超す』という記事に本校の71回卒業生の浮田亜寧さんが取り上げられていました。浮田さんは東京理科大学に在籍しつつ宇宙に関する教育事業を手がける「宇宙の学び舎seed」を起業しました。ご本人からお話をうかがったので以下に掲載します。
浮田さんは高校1年生の時に宇宙ビジネスに関する雑誌の特集記事を読み、それまで宇宙に興味はあったものの遠い存在だと感じていたものが身近に活用されていたことを知り、興味を持ったそうです。
この興味が「宇宙技術はどのように地上で活用されているのか」という興味につながり、宇宙に関連する学びが得られる東京理科大学に進学を決めました。
大学1年生の時に受講した大学主催の「宇宙教育プログラム」では、「ホンモノ」をテーマに、実際に宇宙を舞台にご活躍されている専門の方からの講演を聞いたり、チームで開発ミッションに取り組んだりしました。このプログラムを通し、自分自身の成長を感じ、この学びをもっと多くの学生に体験してほしいと感じました。
また、学びの場では「学生自らが考え学ぶ姿勢」と「学びをアウトプットする機会」が必要なことを感じ、学生が教育事業を行う会社の起業を決意しました。
起業した会社、「宇宙の学び舎seed」の事業内容は主に3つです。
1つめは「宇宙体験教室」。大学生が、中学・高校など教育現場に出向いて出張講義・講演、実習などを実施します。2つめは「宇宙イベント/体験型展示」。探査機操作体験、ドッキングシミュレーター、ジャイロ効果などの体験型の展示をおこないます。3つめは専門の方をお招きし宇宙をテーマとした講演イベント、ワークショップをおこなうオンラインイベントです。
会社名には『宇宙(Space)と地球(Earth)を教育(Education)でつなぎ、その過程で生まれる多様な学びが、子どもたちの中で自ら考え育つ種(seed)となりますように』という、浮田さんたちが事業を通して叶えたい願いをこめたそうです。
起業から2年、今後は宇宙を題材とした学びを、宇宙だけではなく、他の分野でも活躍できるスキルとして身に付けた人材を育てられるよう、活動の幅を広げていきたい、とお話ししてくださいました。
最後に鷗友生にメッセージをいただきました。
「今思うと中高時代の思い出はかけがえのないものだったなと感じます。大学は自分のやりたいことが自由にできる機会が多くもちろん楽しいですが、鷗友生のときに感じていたものとはまた全然違います。将来のこと、勉強のこと、色々不安に思うこともたくさんあるかもしれませんが、とにかく今しかない青春を今のうちに思いっきり楽しんでください!!」
なお、9/25(日)に朝日新聞社が主催する、「教育の力で未来を切り拓く」をテーマとしたフォーラム、朝日教育会議に学生枠として登壇するそうです。
https://aef.asahi.com/2022/tus.html
浮田さん、素敵なお話をありがとうございました。今後もますますのご活躍を期待しています。
(掲載の写真は学び舎seedのみなさんとの集合写真と、イベント開催時の写真です)