2022.10.17
9月29日と10月3日に、高1地理総合・高2選択地理と英語の教科横断型授業がありました。
今年度より必修化された地理総合ですが、その柱の一つに防災教育があります。そのため今回の授業は防災に関する授業、具体的には、ハザードマップを使って、日本に来た留学生に避難所までの道のりを説明する、というシチュエーションのワークでした。
世田谷区の発行している「洪水・内水氾濫ハザードマップ」、「災害時区民行動マニュアル(英文併記)」を見ながらまずはプロジェクタに映し出された場所を確認、その場所で予想される災害や、自然災害発生時に起こりうる状況などを考えました。
その後、2~3人で1組になり、海外からの留学生と日本の学生という役で、ワークシートに記載された状況になったとき、どのように英語で留学生に現在の状況を伝えたり、今後どうしたらいいかをハザードマップを見ながら伝えたりするかやってみました。
災害内容を変えたり、立場を交代したり、いくつかのワークを行ったあとで、英語の先生からは、「例えば地震などは海外の留学生は知らない可能性があるのでまずはそこから説明する必要があるかもしれないこと」「災害の時に説明するときの助動詞の使い方」などアドバイスがありました。
また地理の先生からは「洪水では水平避難と垂直避難があり、状況によって避難の方法が変わること」というお話がありました。
日本にいて海外からの人に説明するだけでなく、自分が海外にいて災害に遭う可能性もあります。地理的な視点で災害にどう向き合うかを場所ごとに考えると共に、災害時こそ双方向のコミュニケーションが大切だと学べた授業でした。