2023.04.07
新年度となり、明日の入学式に向け校内でも準備が進んでいます。
昨年度の取り組みについて、いくつかご紹介します。
まずは2月に行われた高校2年の選択地理と園芸のコラボ授業についてです。
高Ⅱ地理の授業では、農業経済学がご専門の高田圭祐さんと園芸科の先生でコラボし、「地方は本当に消滅するのか~消滅させないためには何ができるのか~」について探究しました。
日本の地方に関する現状について、高田さんと園芸・地理教員の三名による講義を行った後、東京とは違った魅力を持つ都市をつくるためのアイディアをグループで考え、アイディアを共有し、高田さんからのフィードバックを頂きました。
受講した生徒からは、「地方の現状について精通している先生方や高田さんが一堂に介して授業を創っていくという形式がとても新鮮で楽しかった」「地方からの人口流出の原因は一つではなく、幾つものことが複雑に絡み合うことで問題が起きていると思った。様々なアプローチの仕方があって面白かった」「東京への一極集中や地方の人口減少は、東京で育った私には関係のないことだと思っていたが、東京の良さも悪さも知っている私たちにしかできないこともあるのではないかと思った」「私たちの世代は小さい時から『日本はこのままでは大変なことになる』と言われ続けているが、今回の授業のように、現状を把握し解決策を話し合うことはとても大切な経験であると感じた」「みんなの発表を聞いていると、地方を再興させるのにはたくさんの方法があると思った。最後のお話にあったように、その地域を訪れてファンになることで地方衰退を食い止める一助になると思うので、国内の色々なところを旅してみたいと思った」といったコメントが寄せられました。