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【鷗友徒然草】教科横断day

DATE : 2025/07/16

本校では毎年この時期に様々な専門性を持った教員同士が協同で普段の教科学習とは異なる視点から授業を行っています。
文理選択を控える高校1年生を中心に中学3年生から高校生まで参加しました。
まずは参加者が全員ホールに集まり開会式、その後2時間の授業時間がありました。

<1時間目>
①「扇の的」を射るのはどれだけ難しいか~現代の射手が過去の弓の名手那須与一を語る~
②食べるは守れる?~コメから考える食糧安全保障~
③Guidebook~「そこ!?」ってなるJAPAN~
④ハリーポッターの世界を科学する
⑤「ミッション・ジョイ~ウェルビーイングを見つけよう~#体#音#英」
⑥138億年の「人間」史~われわれはどこへ行くのか?~
⑦「春はあけぼの」ってどう訳す?~翻訳を通して「言語」を科学する~
⑧senseを科学する~「センスが良い」ってどんなこと?センスって特殊能力ではない!お客に刺さる商品開発を考えよう!~
⑨風水って意味あるの?
⑩野鳥の保護、環境問題~私たちができること~

<2時間目>
⑪時間ってなんだ?!~主観的な時間、客観的な時間~
⑫Jurassic Girls Go Global:Dinosaurs Connect the World ジュラシック・ガールズ、世界へー恐竜は世界をつなぐ
⑬「コーラのヒミツ」
⑭何でも作れる魔法の機械?~3Dプリンタと3Dモデリング~
⑮大河ドラマ「べらぼう」の時代から現代へ~本と着物の楽しいお話~
⑯奇跡のおこしかた~ルワンダの奇跡から~
⑰袴田事件の裏側~冤罪被害の当事者である、袴田ひで子さんのビデオメッセージを聴く~
⑱ロケットのはじまりは、意外と身近だった!~日本から宇宙へ~
⑲大学レベルの「芸術」を体験してみよう~自分には縁がない世界だけどちょっと気になる~
⑳生活を助けるモノの話~身近な商品(100均)を分解しませんか?~

2時間の授業のあと、再度ホールで共有・振り返りの会がありました。
以下生徒の感想です。
「理科で学んだストレスとホルモンの関係や、国語で扱ったエッセイを通して、「幸せ」の多様な価値観に触れた。「自分にとって本当に大切なことは何か」を問い直すきっかけになった」
「人間という一つのテーマから少なくとも3つの教科を横断できるということ自体に驚いたし、それぞれの科目視点の情報からアイデアを広げるのがとても面白かった。文理は重要じゃないという今回の目標?みたいなものが1番感じられた」
「園芸、生物、社会の観点からコメに関する問題を学ぶことができた。政策を考えるのは難しかったが、社会問題は教科や文理でくくることはできないとわかった」
「はじめこの授業を選んだ時は、どんな授業を受けるのか全く想像がつかず、何の科目の融合なのかもよく分かっていませんでした。しかし、古典や現代文、理科などの様々な分野から時間という抽象概念について考えられて良い経験となりました。絵巻物は自分で巻物を伸ばしながら読むということや、日時計の仕組みなどは知ってはいましたが、本物を見たことで実体験として覚えることができ、とても役に立ちました」
「芸術という分野に興味はあるものの「壁が高そう」という印象が強く、中々踏み込むことができずにいました。今日の先生方の授業でまさか美術も音楽も体験させてもらえるとは思っていなかったので、勝手に得した気分になっていました。(中略)芸術でもコミュニケーションは必要なのかな、という発見もありました。進路にするには覚悟ができそうにありませんが、芸術は楽しいな、と再認識できたので、今後も趣味の範囲でのんびり芸術と関わっていけたらと思いました」
「ずっと、なんで1秒は1秒なんだろうっていうのがずっと疑問で、今日その時間についてよく知れてよかったです。原子のところが、ちょうど最近物理で原子を習ったばっかりだったので、こんな風に実際に起こって、物理によってこんなことがわかるんだというのを知れて、繋がった感じがして嬉しかったです」
「担当の先生がいつもの授業よりも凄く楽しそうで、本当に恐竜が好きなのが伝わった。先生のように、自分の好きなことをウキウキしながら楽しそうに話しているのを見て、やはり将来は自分のやりたいことを見つけてそれを出来るように今努力しようという気持ちが湧いてきた」

たくさんの生徒の気付きもあったようですし、教員も楽しんで準備や授業を行っている姿が見られました。

 

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