【鷗友徒然草】あさのあつこ先生がご講演、読書会にいらしてくださいました!
10月30日、本校に作家のあさのあつこ先生にご来校いただき、新刊『アーセナルにおいでよ』(水鈴社)とあさのさんのキャリアを交えながら、本校に通う10代の女子たちに、エールを贈る講演「自分の武器庫(アーセナル)を見つけよう 本好きなあなたに贈るキャリア・アドバイス」をしてくださいました。
開始時間には200名を超える生徒や教職員がホールに集まり、あさの先生の登場を待ちわびていました。
講演会に先立ち、事前に応募した『アーセナルにおいでよ』のPOPコンテストがおこなわれ、あさの先生が選んだ「大賞(あさの賞)」、ブックジャーナリストでPOP王としても知られる内田剛さんが選んだ「内田賞」、『アーセナルにおいでよ』の出版社である水鈴社の方が選んだ『水鈴社賞』が発表され、受賞者が壇上でそれぞれ賞状を受け取りました。
講演会では、あさのあつこ先生を中心に内田さん、そして本校の司書教諭が進行役を務めました。あさの先生が、今回の作品をどのようなことを考えながらどのように作り上げていったのか、というお話や、あさの先生が学生だったときの話、そして中高生に向けてのメッセージをお話しくださいました。
「今の世の中は変化することばかりだけれど、変わらないことも絶対にある。AIがどんなに進化しても人と人との関係性は機械で解析されることのないもので、物語や本はそれを表しているもの。自分の中に人を憎んだりねたんだりする気持ちがあったり、ねたまれたり憎まれたり傷つくこともいっぱいあると思うけれど、その感情ごと自分を大切にしてもらいたい」といった、これから先進んでいくための光となるようなたくさんの言葉を受け取ることができました。
あっという間に講演終了の時間が来てしまい、客席から「もう終わり?」という生徒の声が聞こえるようでした。
その後質疑応答、代表生徒からのファンレターの贈呈のあと、場所を図書館にうつし、あさのあつこ先生と内田さん、希望者16名による『アーセナルにおいでよ』の読書会が開かれました。
内容について話し合うというよりはあさの先生のファンすぎて聞きたいことがたくさんある!という集いとなり、大好きな先生を前に緊張しつつも質問を重ねる生徒の姿が見られました。
短い時間ではありましたが、講演会、読書会、そしてPOPの表彰など本当に充実した密度の濃い時間となり、参加した生徒からも「感動した」「もっとたくさんお話を聞きたかった」「読んでいないあさの先生の本を読みます」と満足の声が上がるイベントとなりました。
あさの先生、ご関係の皆様、素晴らしい機会をありがとうございました。