鷗友徒然草

【鷗友徒然草】高校1年生がTouch the futureの医療体験に参加しました【第二回】

DATE : 2025/01/31

本校の高校1年生の医療体験レポート、今回は第二回医療体験編①です。

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<第二回 医療体験編①>
医療体験は月曜日から金曜日までの5日間でした。毎日午前午後でプログラムが分かれていて、各診療科を見学させてもらったり、訪問診療に同行させてもらったりしました。
一番印象に残ったのは4日目の午前の病棟リハビリです。理学療法士さんと一緒に入院中の患者さんのリハビリを見学しました。またその一環として担当者会議という、ひとりの患者さんについての病状、今後の治療方針を関係者全員で話し合う会議に参加させてもらいました。関係者というのは主治医、看護師、理学療法士、社会福祉士、といった病院の人だけではなく、今回はいらっしゃいませんでしたが患者さん本人、そして患者さんの家族なども入ります。
参加させてもらった担当者会議は、残りの人生が限られている方についての会議でした。看護師さんの、患者さんは家族が来ると表情が明るくなり食欲も増す、という言葉から、一時退院を目指すことになりました。そこから一時退院のための家の準備についての話し合いが進みました。患者さんの家族は最初一時退院に迷いがある部分もあるようでしたが、看護師さんから「退院していても呼んでくれたらすぐに行くし、気軽に相談して欲しい」という話があり、また病院側からも「どの選択をするをしても、病院はできる限りサポートする」という言葉があり、それが私の印象に強く残りました。
また、他の患者さんのリハビリでは、患者さんが私にも話しかけてくれていい雰囲気でリハビリをしていた患者さんが、急に怒り出してしまう場面に遭遇しました。これは退院の日程に関する意見の食い違いから起こったことだったのですが、理学療法士さんや社会福祉士さんが、患者さんの状態を見て、患者さんに良かれと思ってかけた言葉も、患者さんにはそれが伝わらなかったりと、医療従事者というのは感謝されるだけの職業ではない、大変なお仕事だ、という部分も垣間見ることができました。

全体を通して感じたのは、病院内での多職種連携がとてもできている、ということです。訪問看護に同行させてもらったときに一緒に行った看護師さんは、前回の病院での診察で受けた質問や相談をきちんと把握してお返事をしていました。これはカルテに記載されているからできることですが、その記載内容がとても細かく、一見病状には関係の無さそうな雑談の内容なども書かれているようでした。またそのカルテを病院の色々な職種の人が見たり書き込んだりできて、ひとりの患者さんについての共有ができることでよりより医療に繋がっていくことを学ぶことができました。
また、訪問看護の際には、訪問の対象である患者さんだけではなく、家族の様子もさりげなく見ているそうです。家族構成や食事の状況など細かいところも把握していて、地域密着型の病院であることを強く感じました。

隠岐島前病院は、看護師の人数が病院の規模に対して少なく、見ていても仕事が多そうで大変だろうな、と感じました。また検査技師がいないために各種検査を医師が行っていました。しかし、医師の数は病院の規模に対して充実しています。これは、地域医療の最前線として、地域医療について学び、その醍醐味を実感できるプログラムや講演会を積極的に行っているためではないかと思いました。
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第三回は2月6日掲載予定です。

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